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私は、プロ家庭教師として発達障害グレーゾーンのお子さんを中心に学習指導を行ってきました。10年以上前に、LD(学習障害)を持つ生徒を担当した経験から教育に携わることを決意し、さまざまな特性を持つ生徒さんに合わせたカリキュラムや声かけの方法を模索し続けてきました。今では、テストで30点しか取れなかったお子さんでも、安定して80〜90点を取れるように指導が出来るまでになりました。
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本記事では、「集中力が続かない」というお悩みに応えて、とっておきの対処法を紹介します。
Contents
ステップ① 子どもが「どのくらいの時間集中していられるか」を知る
お子さんが「座っていられない」「集中力が続かない」という声をお母さんからよく聞きます。このようなときはまず、その子の集中力が続く「時間」や「勉強量」がどれくらいなのか、記録してみましょう。
一気に30分ほどできる子もいれば、2分で身体がむずむずしてしまう子もいます。
10問がんばれる子もいれば、1問解くごとに椅子から飛び降りる子もいます。
大切なのは、「その子のペースを理解すること」です。
ステップ② 「ここまでできたら休憩」の声かけをする
子どもが集中できる時間や勉強量が分かったら、今度はそれに合わせて「ここまでできたら休憩だよ」という声かけをしましょう。
集中力が続かない子は、自分のペースで「きゅうけい〜!」と机を離れてしまいがちですが、それを少しずつこちらのペースに持っていくのです。
ここで大切なのは、「ここまでできたら」とゴールを示してあげること。
最初は、①をもとに、確実に達成できそうな量を示してあげることがポイントです。
ステップ③ 休憩!その前に・・・大切な「2つの声かけ」
声かけ① 思いきり褒める!
集中力が続かず勉強が苦手な子で非常に多いのは、「勉強で褒められた経験が少なすぎる」ということです。
2問なんて解けて当たり前、などと思わずに、まずは子どもに「勉強で褒められる経験」をたくさん積ませてあげましょう。
必ず勉強に対する意識が変わってきます。
「できなかったときに叱る」よりも、「できたときに褒める」ことが大切です!
声かけ② 「○分の休憩だよ。アラームが鳴る前に戻ってね」
思い切り褒めてあげたら、今度はいよいよ休憩です。
ここでも、大切なポイントがあります。それは、【あらかじめ子どもと約束をする】ということです。
〜〜〜
親「今から、1分休憩するよ。アラームが鳴る前に、椅子に座ってね」
子「はーい」
親「もう一回、さっきの約束を教えてくれる?」
子「アラームが鳴る前に、座る〜」
親「よく言えたね!じゃあ、休憩よーいスタート!」
〜〜〜
ステップ④「休憩、あと10秒!」とカウントダウン
アラームが鳴る10秒前から、カウントダウンを始めましょう
その子の性格によって違いますが、カウントダウンを始めると、焦って戻ってくることが多いです。
無事に座れたら、また「褒める」!
褒めすぎということはありません!ここでも、「時間内に戻ってこれたね!えらいね〜!」と褒めてあげましょう。こうすることで、「時間内に戻ってくる」という行動がどんどん強化されていきます。
さいごに 大切なポイント=子どもを 褒め”続ける” こと
ここで、大切なポイントをお伝えします。
それは、機会を見て「褒め続ける」こと。
これまでの手順を繰り返していけば、お子さんはだんだんと座れる時間が増えてくるはずです。
最初は少しの時間座れただけで褒めていたのに、座れることに親の方が慣れてしまって、だんだんと褒めなくなる。
そうすると、お子さんの行動が逆戻りしてしまうことがあります。
ですので、最初ほど大袈裟ではなくとも、さりげなく褒める機会を持つことが大切なのです。
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