ココペースについて

テストで11点しか取れなかった子が、普通に高校に行けるまで成長したのは、本当に感謝

今回お話いただいたのは、12年前に私が指導を担当し、現在社会人として活躍されている生徒様の保護者様です。

最も苦手としていた英語を克服し、第一志望だった神戸市内の私立高校に見事合格されました。

学校で「塾は無理」と言われ、家庭教師をお願いすることに

最初は塾を探していたんですが、地域柄、進学塾は高い偏差値帯を目指すようなところばかりだったんです。

学校の先生にも相談しましたが、当時の数学の成績は11点。塾は無理だと言われました。

また、ADHD(注意欠陥・多動)で忘れ物が多く落ち着きがなかったり、LD(学習障害)で読み書きが極端に苦手だったり、といったことも心配でした。

そういった子どもに対し、個人で教えてもらえるような塾はなかったので、家庭教師をお願いすることに決めました。

初回の授業で、「この先生におまかせしよう」と決めた

最初、「恐いお姉さん来たらどうしよう」とか言ってたんですけど、ドア開けて安心して。

私自身が大阪出身だったので、神戸の学校のことは知らなかったんです。

先生も神戸が地元ではないと聞いていたので、神戸の高校の情報とか進路に関する相談ができる人を望んでたんだけど、先生がとにかく誠実で優しい方だったので、とにかく、もうこの先生がいい!と思って。おまかせすることにしました。

先生
先生
野球の賞状とか、その他大事にしているものが入った「宝箱」を見せてくれたことは一番印象に残っていますね。なんて素直で可愛い子なんだ!と思いましたね(笑)

妹まですごく懐いてしまって、明日香先生が来たら「先生〜!見て見て〜!」って自分もアピールしてましたね。必死になってたから、すごい邪魔だっただろうなって(笑)

先生
先生
いえいえ(笑)すごく兄弟仲良しでしたね。ただ、息子さんは妹さんや野球のことを話す時はすごく生き生き話してくれるんですけど、一番最初の頃は、やっぱり勉強になると途端に思考停止しちゃうところがありましたね。

最初は、アルファベットのbとdを区別するのも難しかった

数学もまあ苦手だったんですけど、英語のほうは、当時もう拒絶反応を起こしてましたね。

アルファベットが読めないから、ローマ字もわからないし。そんな感じでした。

アルファベットのbとdを区別するのも難しいってことだったので、形が多分同じように見えてたんじゃないかな

私自身もちょっと読むのが苦手で、同じところを読んじゃうんですよ。本を読もうと思っても、うまくたどっていけなくて、定規や筆箱で隠しながら読んでました。

先生
先生
おっしゃる通り、指導開始の時点で、もうすでに英語にもかなりの苦手意識がありましたね。

英語のテストを自分から見せてくれるようになった

1年生の苦手意識のままだったら、多分普通の高校に行くことは難しかったと思います。

それが3年生の学校の面談では「公立の高校も普通にいけますよ」と担任の先生から言われるまでになりました。

それから、同じく中学2〜3年生のとき、家族で近くのフリーマーケットに出かけた時があって。その時に、外国人の方に声をかけられて、「道を聞かれた」と言って息子が英語で喋り始めたんですよ。

「え、何喋ってたの?」と言うと、「いや、道聞かれただけ」って。「わかるの?!」と家族でびっくりしたことがありました。

上がったのはテストの成績だけじゃないんだなと思いました。

先生
先生
中学3年生のときには、英語のテストを自分から見せてくれるようになりましたね。80点くらいだったかな。それはとても嬉しかったですね。

高校は私立を選び、自分に合った環境で楽しくのびのびと過ごした

高校は、息子に合った環境を求めて、結局私立を選択しました。

私立を選択したことは、本当によかったです。

中学のときは、宿題と部活に追われて本当に自分の時間がないという感じで、もう帰って来てくたくたで宿題やって寝る、という生活で。

でもそれが高校に入ってのびのびと、お友達と学校生活を楽しむことができたと思います。

本人も、高校時代が一番楽しかったって言ってました。

大学では、英語だけS評価がもらえたことも

大学一回生の時に、英語だけS評価をいただいて、留学とか勧められたんですけど、他の勉強が苦手だったので。

でも、大学の先生からすごく褒めていただいたときは成長を感じましたね。

先生がまだ近くに居たら、中学卒業後もお願いしたかったですね。下の子も含めて。今でも家族で話してます。

11点しか取れなかった子が普通に高校行けるまで成長したのは、本当に感謝しています。

高校でのびのびしてたので、私もノータッチだったんですが、不思議と年々成績が上がっていってたんですよ。

3年生の時は見たこともない点数を見せてもらいました。

おかげで大学も行けたんですけど、「読む・書くのは苦手だけど、多少の聞く・話すはできる」というのをもうちょっと早く分かってあげてて、大学進学の時に、英語をもっと学べるところに行かせてあげられたらよかったなと思います。

記事を見ている方にメッセージ

その子その子にあう勉強の教え方をしてくださるので、本当に安心してくださいって言いたいですね。

本当に丁寧に一人の子どもをちゃんと見てくれているのが、一番良かったところですね。

ABOUT ME
Asuka
学習支援塾ココペース代表。 神戸大学発達科学部卒業。中高教員免許一種(音楽)取得。発達障害グレーゾーン(ADHD, ASD, LD)のお子さん、勉強のニガテなお子さんを対象に、学習支援をしています。